
脳梗塞後のリハビリを続けたいが外出が困難
脳梗塞後遺症は「見た目には分かりにくい不調」や「日常生活のささいな動きのしづらさ」として長く続くことがあります。
例えば、
・手足のこわばり、つっぱり感
・片麻痺による歩きづらさ、肩や股・関節の違和感
・感覚の鈍さ、しびれ
・疲れやすくなる
これらの不調は、回復期リハビリ終了後も続くことが多く、日常生活に大きな影響を与えます。
退院後も継続的な治療をせずにほうっておくと。。。
脳梗塞の後遺症を放置すると、身体と心の機能が急速に低下するおそれがあります。
麻痺やしびれが進行すると歩行や立ち上がりが難しくなり、筋力の低下によって寝たきりに近い状態へと進行することがあります。また、関節が固まり着替えやトイレといった日常生活動作も自力では困難に。さらに、身体機能の低下により転倒や骨折のリスクが高まり、介護が必要な生活へとつながりかねません。
その結果、人との関わりが減り、うつ症状や認知機能の低下が進行することもあります。
脳梗塞後の後遺症は「時間とともに進行」していきます。
脳梗塞後の身体は「現状維持」で留まることはありません。何もしなければ確実に悪化していきます。
大切なのは「今すぐ」動き出すことです。
鍼灸でできること
・麻痺側の筋緊張の緩和・拘縮の予防。
・鍼灸刺激により筋肉のこわばりや突っ張りをやわらげ動きやすさをサポート。
・鍼刺激は脊髄反射や中枢神経系に作用し異常な筋緊張を和らげる。
・神経伝達の改善と可動域の向上。
・ツボ刺激により神経と筋肉のつながりを活性化し、リハビリ効果の底上げ。
・麻痺した筋肉に適切な刺激を与えることで中枢神経系の可逆性(脳の再学習)を促す。
・片麻痺が原因の慢性的な肩こり・腰痛・関節痛の緩和。
・長時間の座位・介助生活で起こりやすい二次的な痛みにも対応可能。
・脳梗塞後の肩関節の痛み、腰痛、便秘、睡眠障害、食欲不振などの体調不良の緩和。
超音波でできること
超音波療法とは高周波の音波を体内に当てて組織を微細に振動させることで主に深部の温熱作用や組織修復の促進を目的とします。
脳梗塞後に使う目的
・拘縮(関節が固くなること)の予防・緩和~身体の深部を温めることで血流を促進し、筋肉や関節の柔軟性を高める効果があります。これにより、脳梗塞後に起こりやすい拘縮(関節のこわばりや可動域の制限)の予防や緩和が期待できます。また、痛みが和らぎリハビリ時の動作がスムーズになり、運動機能の改善にもつながります。
・筋肉や軟部組織の血流促進・柔軟性の改善~音波を振動によって深部組織を温め、筋肉や軟部組織の血流を促進します。これにより老廃物の排出が進み細胞の代謝が活性化され組織の回復が促されます。また、温熱の作用でコラーゲン線維の伸展性が向上し、筋や県の柔軟性が改善されます。
・痛みの緩和(痙縮に伴う痛みなど)~超音波治療は、痛む場所に「カイロ」と「マッサージ」を同時に届けるようなものです。カイロのように体の深部を温めて筋肉の緊張をほぐし、血行を促進します。さらにマッサージのように、目に見えない細かな振動で組織の回復を促し、炎症を鎮めます。この二つの働きで、脳梗塞後のつらい痛みを和らげます。
EMSでできること
EMS(ElectricalMuscleStimulation)とは、微弱な電気を使って筋肉に直接刺激を与えることで自分で動かさなくても筋収縮を促す技術です。
脳梗塞後に使う目的
・筋力低下の予防・改善(特に麻痺側)~電気刺激で直接筋肉を動かす仕組みです。麻痺により脳からの指令が届きにくい筋肉も、強制的に収縮させて運動させることができます。これにより、筋肉が使われずに痩せ細る「筋萎縮」を防ぎ、筋力の維持・改善につながります。
・筋肉の再教育(運動パターンを再学習)~筋肉が動く感覚が脳への刺激となり、正しい動きを再学習する「神経筋再教育」のきっかけにもなるため、麻痺側の機能回復に効果的です。
・神経と筋肉のつながりを刺激する~脳梗塞後遺症では脳から筋肉への神経伝達がうまく働かず、筋力低下や麻痺が生じます。電気刺激によって使われにくくなった筋肉と神経のつながりを再び活性化させます。これにより神経回路の再学習(再教育)を促し、可動域の改善や筋力維持・向上、日常動作の回復に役立ちます。
鍼灸×超音波×EMS
鍼灸で筋肉の緊張をゆるめ、自律神経を整える。超音波で筋肉や関節を深部から温め柔らかくすることで動きやすい状態に。EMSで実際に筋肉を動かし動作の再学習・再構築を促す。
ゆるめて→温めて→動かすという理想的なリハビリの順序を自然に実現できます。
脳梗塞の後遺症による手足のこわばりやしびれ症状、動かしにくさでお悩みの方へ
鍼灸は血流を促し、神経や筋肉の働きを穏やかに整えることで痛みやこわばりの緩和、動きやすさの回復に役立ちます。
訪問での施術が可能ですのでご自宅にいながら安心して受けていただけます。さらに、医師の同意書があれば健康保険が使えますので経済的な負担も軽減できます。つらさを我慢せず、まずは一度ご相談ください。
